PMOの適性がある人とは

サポート役に回れる人

PMOにはプロジェクト全体を俯瞰し、PMに助言しつつ、メンバーを正しい方向に導く力が求められます。そのためには、自分の役割を理解していなければなりません。PMOは、縁の下の力持ちとしてプロジェクトを支えることにやりがいを感じられる人に向いています。逆にいえば、自己主張が強く自分が中心になって物事を進めたい人には向いていないかもしれません。周囲をサポートしながら、プロジェクトの成功を陰から支えられる人にこそPMOの適性があります。

当事者意識を持てる人

PMOは外部のコンサルタントや専門家としてプロジェクトに参画するケースも少なくありません。外部の人間であっても、プロジェクトを成功に導くためには「自分ごと」としてとらえなければなりません。当事者意識を持って積極的に貢献しようとする人こそ、PMOに向いています。また、当事者意識を持つことで課題の発見や改善提案などの質が上がります。プロジェクトへの貢献度を高めることは自身の価値も高めることにもつながるでしょう。

実務経験がある人

エンジニアとしての経験がある人にもPMOの適性があります。実務経験がある人ほど、現場の状況や課題を把握しやすいからです。エンジニアの視点から、より的確なサポートやアドバイスの提供が可能になります。技術的な課題に対する理解度の深さは、プロジェクト全体の進捗にも影響します。

思いやりのある人

PMOは立場上、様々なメンバーとコミュニケーションを取ることになります。メンバーごとに異なる個性や置かれている状況に応じて、最適な提案をしなければなりません。その上で必要になるのが、メンバーの気持ちを尊重する姿勢です。良好な人間関係を築くことは、プロジェクトの成功には不可欠です。特に、ITプロジェクトは多くの人が関わります。1人ひとりの気持ちを尊重しながら対応することで、チーム全体のパフォーマンスも向上するでしょう。

主体的に動ける人

プロジェクトを進めていく中で、予期せぬ問題が発生することもあります。そういった時こそ、PMOとしての真価が問われます。問題の早期発見と解決に向けて取り組むことになりますが、その際に必要なのが主体性です。問題解決に対する強い意識を持って主体的に行動することで、結果的にプロジェクトの遅延や失敗を防げます。何らかの問題が発生した際は、プロジェクトへの影響を最小限に抑えなければなりません。周囲からの指示を待つのではなく、自ら考えて行動する姿勢こそが、PMOとしての役目を果たすためには必要です。