誕生した背景とこれから

PMO誕生の背景

IT業界が躍進したのは2000年以降です。「IT革命」という言葉が流行語にもなりました。コンピュータが進化し、インターネットが広く普及したことで世の中のIT化も一気に加速しました。それまでのIT業界はサーバ構築やネットワーク構築、ソフトウェア開発などは全て自社で完結するスタイルが一般的でしたが、IT革命以降は各企業の業務量が膨大化かつ複雑化し、これまでの体制を維持することができなくなりました。事業も細分化され、アプリケーションやプラットフォームなどの特定分野に特化した企業が増え、それぞれの専門家に開発を任せられる時代に変化していったのです。すると、プロジェクトの進め方にも変化が出てきました。これまで自社のみで完結できていたのが、1つのプロジェクトを完結させるために多くの企業やメンバーが関わるようになり、それらを適切に管理する必要が出てきたのです。
システム開発のプロジェクトを例にすると、まずは発注企業と受注企業、それぞれの担当業務ごとに構成されたチームが作られます。大規模なシステム開発になれば、全体数が100人を超えることもあるでしょう。さらに、そういったプロジェクトが同時に複数走っているケースも珍しくありません。一方で、企業としては利益につながるプロジェクトを引き受ける必要があり、初めは「○○のシステム開発のみ」だったのが「セキュリティシステムの開発」や「運用・保守」などをトップ層が引き受けてしまい、プロジェクトがさらに複雑化してしまうことがあります。そして、そのしわ寄せは全て現場の人間に及びます。特に負担が大きいのは現場の責任者であるPMであり、納期に追われながら多岐に渡る業務をこなさなければならなくなります。プロジェクトの柱となる人材がパンクすれば、当然ながら計画は失敗に終わります。そこで、プロジェクトが円滑に進むようにPMを導く存在として誕生したのが、PMOというわけです。

これからについて

IT革命から20年以上が経ちました。今もなおIT技術は進化を続けています。これからもプロジェクトの複雑化は避けられない状況となっており、PMOの重要性は高まっていくことが予想されています。一方で、AIの進化などによってプログラマーやエンジニアの仕事が取って代わられるのではないかという懸念があります。IT業界における自身の今後のキャリアに悩んでいるのであれば、PMOへのキャリアアップを目指した方がいいでしょう。テクノロジーが進化しても、開発に関わる人材の考えを整理しながら、それを具現化するPMOというポジションの需要がなくなることはありません。

マネジメントスキルを活かすなら

  • フリーランスとして活動するなら

    フリーランスとして活動するなら

    マネジメントスキルを活かしてフリーランスのPMOになるためは、高単価の案件を継続的に獲得しなければなりません。その際にぜひ活用していただきたいのがフリーランスエージェントです。

  • 活躍するために必要なスキル

    活躍するために必要なスキル

    PMOとして活躍するためには、コミュニケーションスキルやプログラミングスキルなどが必要になります。全体を俯瞰しつつ適切なアドバイスを行う必要があるため、マネジメントスキルも必須です。

  • どういった役割を担う?

    どういった役割を担う?

    PMOはプロジェクトを指揮するPMをサポートする存在です。そのため、マネジメントスキルを大いに活かすことができます。大規模なプロジェクトほど、PMOの存在が重要になります。